薔薇の茨は不意に刺さると結構痛い 〜真紅考察〜

 どうもお久しぶりです。32日ぶりですか……
なかなか参上できずすみません。久方ぶりの更新は
ドール考察の第8弾で行ってみたいと思います。


 今回はこの壮大な物語のど真ん中にいる、真紅でいきます。
そのビジュアルは一度見たら忘れない、派手さも淑やかさも
兼ね備えた「真っ紅」なドレス、その対称たる深い緑色のリボン
澄んだ海のような瞳、そして金髪ツインテール。その存在感
たるや、まさにセンターポジション。名は体を表してます。


 必殺技「薔薇の尾(ローズテイル)」を繰り出すさまは本当に
画になります。またノベル版ではジャバウォックに対して放った
高PP消費技「薔薇の龍」という技も使っていました。


 桜田家、ひいては物語全部を見るとお姉さんな感じですが、
ドールの順番としては第5ドール即ち五女、結構後にあたります。
身の丈も約80cmと3番目に低く、ドールズを並べてみると
妹としても謙遜なく見ることができます。身長÷27.2で出される
体重は約2.9kg。「抱っこして頂戴」は、まあ、やや楽では
ありますね。


 見た目の通り(?)かなりの「おぜうさま」であり、ジュンの
もとに届くや否や、しょっぱなから強気に出るジュンすら瞬時に
タジタジ。だが、そこがいい。そこがいい。大事なことなので2回。


 とはいえ、本質は気高い真っ赤な薔薇のごとく、どこまでも
強い意志を持っているのも彼女。あのゲームにおいても、自ら
のやり方を求め続けています。彼女も、誰も不幸になることなく
ゲームを終わらせようとしているのです。


 水銀燈とはセットでイメージされがちですが、もっとも険悪
なふたりというのはあまりにも有名です。ゆえに水銀燈と対峙
すると大抵事態がものすごいスケールになります。これには
かなり深い因縁があり、アニメでは「オーベル」にて詳しく
語られました。あの「ジャンク」事件です。


 水銀燈の項でも軽く述べましたが、この真紅は水銀燈に対して
かなり「近距離攻撃」を喰らわせているのです。アニメ1期12話
及び原作第一部Phase21において怒りの鉄拳を喰らわせています。


 アニメ漫画どちらも鉄拳の前に片腕がもぎ取られてしまいます。
アニメではジュンたちを襲い、原作では蒼い子のローザミスティカ
ぶんどりを行ったことがもととなり、ジュンのマエストロ級の腕前
や絆の力で右腕が戻ったタイミングで水銀燈にグーパンチ。


 これはファンの間で「絆パンチ」「絆ックル」と名付けられ、
真紅の名シーンとして語り継がれることになります。
またアニメ2期12話ではアリスゲームに酔う水銀燈に対して、
これまた怒りのチョークスリーパーをキめていました。


 同じ話の中ではばらしーにマウントをとるなど完全に怒りに
火がつくと、拳もいとわずに振り下ろすという一面が見られました。
また原作第2部TALE4でも銀とつかみ合いのけんかをしていましたね。


 しかし周りに誰もいないと、どうやらかなりのリラックスぶりを
見せてくれます。これは先ほどまでの戦闘モードとは180度、いや
540度は違う……そう、ソファの上で寝っころがりながらお菓子を
むさぼるというTALE30のアレです。
まあいつも臨戦態勢に居ざるを得ない状況でしたから仕方は
ありません。かわいいですから、良しとしましょう。未読のかた
はぜひとも必見!


 そして、誰かを想う気持ちも引けを取りません。戦いに倒れた
ドールズのことは本気で慰め、また下僕の成長は褒めてくれます。
想うといえば……くんくんです。この犬には真紅も首ったけで、
彼の前では真紅でさえメロメロになります。とはいえ、やはり
大事に思っているのは……絆を確かめ合う仲間なんですねェ。


 ちなみに数秘術という学問における「5」は、
1〜9の中で中心の数。
鋭い洞察力と臨機応変さ。物事をいろんな角度から見られる。
好奇心旺盛で多趣味。感受性が高すぎて、精神的に疲れやすい。
……と、そのまんま真紅に当てはまったりします。


さて第9回からはLAP2に入ります。LAP1では語り切れなかったことや
さらに重箱の隅をつついてみたいとおもいます。