部屋にいる時も戸締りの確認を 〜金糸雀考察〜

 「かしら」で思いつくキャラが金糸雀っていう人は
いつ2択の手紙が届いても、もう大丈夫でしょう。アレ、
どっちにしろ巻かないといけない気がするんですけども……


 というわけで、ドールごとの考察的なもの第2弾は、
これまた第2のドール・金糸雀で行きたいと思います。
んじゃあレッツラゴーかしら!


 まずは公式的設定から。金糸雀(かなりあ)はローゼンによって
生み出された2番目のドール、いわゆる次女。一人称は「カナ」、
愛称は「カナ」「かしら」「かしら先生」などなど。


 基調色は鮮やかな黄色、一張羅は黄と山吹、髪と瞳が蓬色と
エネルギッシュな配色です。髪留めやボタンにはハートの意匠
が使われており、ここからも彼女の明るさが見て取れます。


 かなりあという鳥のように、黄色がメインとなっています。
人工精霊のピチカートも黄色に輝いて(金色かも?)おり、
アイテムの一つ・日傘も黄色。傘を使って空を飛びます。


 アイテムは他にバイオリンがあり、これは攻撃手段に使われ
「うなだれ兵士のマーチ」「攻撃のワルツ」そして必殺技(?)
「ディスコード」……その威力は、広い部屋をボロボロにするほど。


 そして忘れてはならないのが「策士」。彼女はローゼンメイデン
の中で一番頭の冴える姉妹だと自負しており、作中でも、たまに、
その策士っぷりを魅せてくれます。


 その身体の大きさは設定画から見ると70cmとかなり小柄で、
推測される重さは2.6kg。それゆえ、直接の攻撃力はあまり
高くないような描写がされていたが、いえいえ、彼女は強いのです。


 明るそうに見えて、色々と抱え込んでしまうのも彼女で、
これは、アニメでも漫画でも見られます。漫画では倒された
雛苺の代わりを務めようと奮闘しますが、その心中は悲しみに
満ちていました。気丈にふるまいますが、翠星石に見破られます。


 その前にも真紅と戦おうとするのですが、魂となった雛苺
魂の叫びにも似た訴えに諭され、事なきを得ます。この辺りは
雛苺の考察の時にも触れていこうと思います。


 アニメでは2期11話で、自分が強くないことを自覚し、
何もできずにいましたが、これを見事に克服します。
桜田家でも何度も喧嘩した翠星石が窮地に立たされた時です。


 薔薇屋敷で、薔薇水晶に倒されそうな翠星石の前で、
翠星石の制止を振り切り、烈しい立ち回りで薔薇水晶
片腕を持っていきました。


 身を挺して、翠星石ローザミスティカを護ったのです。
その後翠星石ともども倒されてしまうのですが、この出来事は
大いなる衝撃を残しました。


 また、あんなアリスゲームを戦っていた理由の一つに、
「みっちゃんのもとにみんなを連れて行きたい」という
ものがアニメ版では見られました。そう、彼女は優しいのです。


 これは原作でもみられ、あの雪華綺晶をしてそう言わしめた
ほどで、本当に大好きな人の為なら何だってするわけなのです。
まあ、不法侵入に関しては700回以上失敗しているわけですが……


 アニメの初登場は2期。これは、1期が原作PHASE21までをベースに
描かれていたため、PHASE22の扉絵を鮮烈に飾った金糸雀は、1期終了
後になっての登場となりました。そのため、グッズが少なめです(泣)


 多くのメディアで、カナの頑張りながらも御茶目な姿を垣間見る
ことができます。テーマソング「ピチカート日和」でも、ポップな
曲調とともに、金糸雀の心情とお出かけの様子が描かれています。


 ちなみに、好物には卵焼きがあります。ちゃんと77回噛んで
食べるあたり、カナのマメさがうかがえて和めます。で、それを
カラスに食べられたりします。


 対となるドールはヒナ……ですが、仲の良い姉妹以上に
ピッタリな言葉はないですね。ヒナも原画から目測すると
68cmくらいで、桃種先生いわく「小鳥コンビ」だそうです。


 原作2期3〜4巻では、5年前のジュンを連れて大活躍したかしら先生。
1期でただひとり生き残ったドールであるあたり、やはりやるところは
やるまさに策士なのです。