強き思いと頑固な心は壊れない 〜水銀燈考察〜

 ドール考察シリーズ、第5回は、ドールズの長女にして
最凶ドール(本人談!)水銀燈で行ってみようと思います。
そう、銀様です。なんか、様付しちゃうんですよね。


 この水銀燈、色々と込み入った設定があるのですが、
まずは落ち着いて基本的なスペックから入ってみましょう。


 身の丈はドールズの中では大きく、アニメ設定画では
なんと90cm程あります。いつものごとく身長cmを
27.2で割って体重を出すと大体3.3kg。羽があるため
もう少しありそうです。


 この羽、やたら万能で火の球になったり矢になったり
相手を雁字搦めにできたり龍になったりとかなり凄いです。
どうやら背を突き破って生えているらしく、アニメでは
翼の生える瞬間が見られます。(理由はポジ寄りではないです。)


 父への愛からかアリスゲームに対しものすごい執着心を持っており、
愛が憎しみに変わり殺意すら湧いてしまうという、最悪の事態に
陥ってしまっています。小説版ではラプラスもその対象だったり。


 何やら、漫画でもアニメでも、自分が「壊れている」ことに
並々ならぬコンプレックスを抱いており、最高傑作といわれる
五女・真紅にはものすごい敵対心を持っています。


 アニメでは明確に描かれましたが、どうもこの真紅から
「ジャンク」という言葉を言われて以降(真紅が反省している
にもかかわらず)ずっとあの性格だそうで。
姉妹喧嘩の行き過ぎてしまったパターンでしょう。


 漫画のほうではあまり触れられなかった、壮絶な彼女の生い立ちに、
アニメではやたらクローズアップしてくれています。なんと2期が
終了して9か月程で120年くらい遡った特別編が作られました。


 漫画との違いはヘッドトレスのリボンの数(アニメは2ヶ少ない)
瞳の色(アニメは薄い)などなどありますが、最大の違いはやはり
「腹が無い」これに尽きるでしょう。


 そう、アニメの水銀燈は2期の最後に三度甦るまで、上と下が
己の強い意思のみで引き合っていたことになるのです。最初に
これが判明したのは1期12話。vs真紅で負けた時でした。


 今までもあちこちに出現しては姉妹を苦しめてきた彼女ですが、
まさかの真紅の鉄拳右ストレート(絆パンチ・絆ナックルとも)を
まともに喰らいその後炎に飲まれて敗北してしまいます。
この時に、腹だけ無い彼女の姿を真紅たちが目の当たりにしました。


 アニメの彼女は身体が未完成品だったのです。この辺を描いたのが
特別編オーベルテューレ。真紅がえらい剣幕で「ジャンク!」と
言い放っちまったのがこの作品の後篇でした。


 ちなみに真紅の鉄拳は漫画Phase21でも描写されていますが、
詳しくは2期最終話で水銀燈が食らったチョークスリーパー
ともに真紅の考察の時に書こうと思います。



 銀様は師たちもともに考察しまくった
思い出のドールでもあります(笑)


 水銀燈といえば、体育館やガソリンスタンドで天井から
ぶらさがってるアレが思い起こされますが、水銀の灯り
それ自体は400年前ないし650年以上前からあったといわれています。


 ランプな水銀灯は1890年代に開発が始まり1901年にその名前が
付いたそうです。ちなみに水銀は毒なんで、ネガティブなもので
辺りを照らす……なんとなく、孤独な頃の銀を思い起こさせます。
師はこのへんをうまくSSに使っておられましたね。


 そして、銀様を語るうえで外せないのが「乳酸菌」。
これはアニメ1期8話で元治に向けて発した挑発にも似た
台詞の中に登場したものです。


銀「あなたは永遠に一人ぼっち」

元「なっ 何を! ぐあっ」(電気スタンドに腕をぶつける)

銀「怒っちゃだめよ…… 血圧上がっちゃうからぁ……
  ……乳酸菌とってるぅ……?」


 ハイ、ここです。これは瞬く間にファンの間に衝撃を呼び、海を越え
台湾でもこれが有名になったらしいです。ついにはドラマCDにて
鉄骨飲料のインスパイア的劇中CMで銀ちゃんまさかの2回目の乳酸菌
推進発言、ととんでもないことになりました。


 まだまだ語りつくせぬ銀様、ここで衝撃のお知らせをば。
考察は1度や2度じゃ終わりま……終われません。
8体を紹介したのちLAP2に入りますんで、また第9回以降で
語っていこうかと。それでは、また。